厚木 平安初期の美人小野小町を祀る「小町神社」

 この小町神社は、その昔鎌倉時代「丹後の局」という世にもまれな美人がおり、ひそかに源頼朝のご寵愛を受け終に局は身ごもりました。これを知った婦人政子は大変ねたみ、畠山重忠に局を由比ヶ浜で首をはねよと命じました。重忠は家臣の本多次郎に命じ局を浜へ伴い殺そうとしましたが、局の身を哀れみ身代わりを立てその場をつくろい、乳兄弟で小野の住人川上酒匂の屋敷にかくまい局を助けました。然しいつとはなくその事が政子の耳に入りその怒りは骨髄に徹する程厳しく、局は俄かに白髪の姿になってしまいました。局は心を静め考えた末、俤(おもかげ)のかわらで年の積れかし、たとえ命に限りあるとも」という古歌を短冊に書き心身を清め十七日間一心に小町姫を祈った処、満願の日に元の黒髪に戻りました。局は霊験の尊さを感じ小野の林中に小町神社を建てました。それ以後三十歳以下の男女で白髪の人が心厚く小町神社へ祈ると黒髪に変わり、遠方の人々も参詣に来る様になりました。その後局は泉州住吉で玉の様な男子を生みました。その子が後の薩摩の島津家の祖先だと人々は伝えています。
   伝者 別当 小野山宮野院  (表示板より)

2時間ドラマの舞台になることが、観光地になる第一条件!

 映画・マンガ・ドラマなどの舞台になれば、現在は「聖地」と呼ばれ、観光に訪れる人が増えてきます。
 「聖地」の始まりは、大林宣彦監督の映画「尾道三部作(転校生・時をかける少女・さびしんぼう)」のような気がします。
 舞台となった広島県の尾道に、映画を見た人達が訪れるようになりました。
 当時は「観光で訪れる」という感覚ではなかったような気がします。野宿も覚悟していた若者もいたようです。
 ふと、今のアメリカが浮かんできました。フランスが寄贈した「自由の女神」を変換せよ、というニュースがあり、これは観光客が減っていくのでは? と思ってしまいました!