本当の自分の気持ちを見極めること!

 幼い時は、できるだけ自然環境の中で生活することが良いのでしょう。自然環境が、生物としての基本的な生きる機能を、身につけることができるのでしょう。
 多くの生物は幼い時に、その生物としての生き方を学んでいます。人間も同じなのでしょう。
 しかし、先進国の人々は、過ごしやすい環境で、言葉を基本とした教育を受けています。動物としての学びが少なくなっています。
 子供達が育っていく場面も、言葉による情報がほとんどの部分を占めており、なかなか自然から学ぶ環境がありません。
 いろいろな精神的な障害も、背景にはこのような問題があるのかも知れません。
 危険察知の能力が身についていないこと、これが一番心配ですね!

DVの加害者には社会に認められている人が多い!

 子どもを虐待する親のタイプの中には、きっちりしたタイプの親もいます。自分に厳しく、そして、自分を制御しているためか、自分の子どもにも、厳しく接してしまうようです。
 このようなタイプの人が、国家のリーダーになると、やはりプーチンさんをイメージしてしまい心配ですね。
 やはり、多様性を受け入れることが必要なのでしょう。
 別の言葉で言うと、「曖昧」、「いい加減」が大事なのでしょう。正解は一つという、100点主義は、社会に不幸をもたらす面もありますね!

無意識に子供にしがみついている場合がある!

 子どもに対する家庭内暴力のニュースが頻繁に放送されるようになりました。親の子育ての歴史はそれほど長くないのかも知れません。
 というのは、核家族で生活する人が多くなったのは比較的最近のことです。また、地域の繋がりがあまり見られなくなったのも、それほど昔ではありません。
 むかしは、祖母祖父や地域が子育てに多く関わっていました。両親だけで子育てをする場面は、それほどありませんでした。
 子どもにとっては、出来るだけ多くの大人達と関わりながら、大きくなっていく経験が、大きな財産になり、自分の子育ても、条件さえ整えば、同じような環境で子育てをするようになるのでしょう!

子育ての目的は自分1人で生きていけるように!

 ロシアのウクライナ侵攻で、やはり日本人の「平和ボケ」を実感せずにはいられません。ニュースなど見ていると、日本にも経済的な被害があるとのこと。これは戦争があればやむを得ないこと。日本の海外依存が増えてしまった現在、日本も我慢するべきことはでてきます。
 せめて子育てについては、平和ボケは避けたいものですが難しいのでしょう。でも、子育ての基本は、どんな社会情勢になっても「一人で生きていける」が基本なので、ウクライナの状況を見ながら、改めて考えなければならないのですが、どうしても平和ぼけの思考で考えてしまいますね!

お小遣いがたった1000円なんて!

 子供の小遣いを幾らにするか、やっかいな問題です。置かれている状況によりそれぞれなのでしょうが、具体的に決めるのは難しいですね。子供が我慢できる程度、ということなのでしょうが。
 家庭菜園があり、トマトやキュウリ、それに果物などがあると、それらがおやつ代わりになり、小遣い(お金)にあまりこだわらない状況ができます。
 それに家庭菜園で獲れたものは、多少見てくれが悪くても、「もったいない」という気持ちが湧き、食べてしまいます。これも地球環境を保つには良いこと、子供に環境保護を引き継ぐことが出来ますね!

苦手な相手とうまくやる方法!

 苦手な相手は、やはりいるものです。このような人にうまく対応するには、子供のときから慣れておく必要があります。というより、子供のときに、出来るだけ多くの大人と接する経験が大事です。小学生くらいの子供時代は、自分の思っているとおりに大人を動かすことは難しいことです。そうすると、自分が工夫して、その大人とうまく付き合うしかないのです。その経験が大事です。
 違った視点で捉えると「いいかげん」に付き合うことです。出来ればそれを「良いかげん」に切り変えられれば最高です。この能力を身につけるには、子供時代からの長い経験が必要です。
 人類始まって以来の「核家族化」、子供時代に多彩な大人達と接する機会が少なくなっている今、なかなか難しい問題ですね!

テンパってしまって、いじめてしまう!

 親から受ける暴力が問題になっています。親の子供についての「思い込み」が問題のようです。また、現在は核家族が多く、親を指導する人は役所頼みになっているようです。
 子供が、自由気ままに遊べる環境はほとんど無くなってしまいました。子供の事故によるケガや死亡は少なくなっているのですが、子供の自由もまた少なくなってしまいました。
 そして、答えが一つしかない100点主義の教育で育った親は、子供への対処方法も一つしかないという思い込みで、子供に対応しているようです!

「群れ遊ぶ」自由な場も大切なことです!

 もうしばらく、いろいろな年齢層の子供達が、一緒に遊ぶ姿を見たことがありません。
 このように年齢の異なる子供達が群で遊ぶ中で、いろいろな違いに気がつき、その違いの要素を考え合わせた遊びを工夫し、一緒に遊ぶことを経験します。
 この経験で、それぞれの人の違いを当然のこととし、対応ができるようになるのでしょう。
 違いを当然のこととして受入ると、生きていくことが楽になることにつながるのでしょう!

子どもが自分で解決していくのを見守る!

 秘境と言われる地域の子育てを見ると、子育ての担当は、多くの場合母方の祖母が担当しているようです。その理由は、お母さんは貴重な労働力の場合が多く、そして、祖母は人生経験が豊かで、子供をゆるやかに育てることができることが理由のようです。
 仕事を持ちながら、また、自分の人生にこだわりがある中年までは、「自分」という意識が子育てより優先しがちのため、子供より自分が優先することもあります。子供を自由に遊ばせることができる親は、それほど多くはないのでしょう。
 むかしは、子供に「勉強しろ」と言うよりは、「遊び相手の首から上は絶対ケガをさせるな」などと、しつけていたようです!

不名誉なレッテルを貼られていても認めないこと!

 中学生になり、そして高校生になっていくと、どんどん自分のことがキライになっていくという。おそらく周りの大人から、あまり褒められることがことがなく、親からは怒られる経験の積み重ねの結果なのでしょうか。核家族の弊害のひとつのなのでしょうか。
 秘境といわれる地域にすむ人達は、中学生から高校生になる年代で、住んでいる共同体に貢献することに目覚めていき、大人になっていきます。周りから認められることで、自分を好きになっていくのでしょう。
 しかし、日本ではそのような経験をする機会はそれほどなく、その結果、周りから認められることもない、という人が増えているのでしょう。それでは、自分を嫌いになってしまいますね。
 その対策になっているのか分かりませんが、ボランティアに参加することで、そんな状態から抜け出すことができた人も、きっといるのでしょうね!

自分は価値のないダメな人間という意識が!

 「無価値感」を持ってしまう人が増えているのでしょか。やはり、子供時代に自然の中で遊び回る経験が少なくなっていることが原因のひとつなのでしょうか。自然な中で遊ぶと、その環境は場所や季節によって多彩でありながら、気持ちは、その多彩さに「どうしようか」と対応するだけで目一杯で、そのほかのことを考える余裕などありません。この余分なことを考えないというクセが、大人になっても持続します。
 今置かれている状況で、「どうしようか」ということがクセになっていると、悩みがあっても、その悩みの多くは「なんとかなるさ!」でくぐり抜けることができますね!

赤ちゃんは感動したり感激すると時間が止まる!

 現代の子育ては、両親と保育士さんが担当するようになっています。これは核家族という形態が社会に定着した結果ですね。むかし(父系社会)は、父親の祖母が子育ての中心になっていました。もっとむかし(母系社会)は、母方の祖母が孫育ての中心でした。その方式がヒト属の生き残りにとってベターな方法だったのだと思われます。その理由は、生物の面から考えると、男性と女性を決めるXYの染色体が引き継がれる確率からいえば、母方の祖母の場合は、孫は性別に関係なく自分のXの25%を受け継いでいて違いはありませんが、父方の祖母は、孫娘に自分のXのうちの50%もの遺伝子を受け継がせることになりますが、孫息子の場合には0%となります。これは孫育てに、孫の男女差別が発生する可能性があるかもしれませんね。母方の祖母が孫たちを育てた方が、子育ての差別が少ないのがその理由だったのでしょうか!

コミュニケーションをとりたいのに!

 ライオンのオスは、家族とどのようにコミュニケーションしているのでしょうか?
 家族に対する役割は、縄張りを守ること、人間で言えば武士が田畑を守るようなものでしょうか?
 しかし、食べ物を入手する働き(ライオンで言えば「狩」、人間で言えば、数千年前からは「農作業」)は行いません。
 農民と武士のコミュニケーションがそれほどないように、役割を中心に集団を作っていれば、それでいい、ということなのでしょうか?
 今の社会では、家族のコミュニケーションがものすごく大事なものとして、情報が発信されています。でも、1970年代頃まででしょうか、「亭主元気で留守が良い」が常識でした。ほんとうはどちらが良いのでしょうか?
 2012年の研究では、夫婦で、男性が仕事で最も忙しい40代のとき、女性の幸福度が高く、男性の年齢が上がって行くにつれ、女性の幸福度が下がっているそうです!

見えるものしか見ない人が増えてきている!

 「見えるものしか見ない」人が増えている。しかも自己中心。このような社会的な危機状態のときはやっかいですね。これも核家族で、しかも兄弟姉妹も少ない中で育った人が多くなってきたため、自己中心になってしまうのでしょう。社会的な危機を乗り越えるには、多彩な価値観を受け入れられる人が有利です。シェアハウスで育った子供は、いろいろな価値観の人達と、子供時代から接するため「生き上手」になるのでしょう。働き方改革が叫ばれていますが、育ち方改革も必要なのでしょうね!

本当に愛しているのでしょうか?

 国会で、菅総理の息子の接待に関する責任を親(総理)に要求していますが、国会議員は、法律を担当する立場にあり、親の責任を問うなら「どのような法律を作るつもりか」を審議してほしいものです。異常な犯罪が増えていますが、その犯罪者の「親の責任」に対して、法律をどうするのか、考えているのでしょうか? ただ、票を集めるだけの批判なら、週刊誌を利用する策を考えればよいのではないのでしょうか。また、ネットでの誹謗中傷(根拠のない悪口を言い広め,その人の人格や名誉を傷つけること)についても、裁判では親の責任(損害賠償)を問われることはありません。統計学的・科学的に「子育て」について、親の責任が明確になった場合、どのようにしたらよいのでしょうか?

子ども時代の自立トレーニングは「けんか」!

 子どもでも大人でも、自立した人は、自分が置かれた状況の中で、冷静に「考える」ことが出来て初めて自立できるものです。動物が子どもを自立させるとき、「これからは自分で考えていきなさい」という環境に追いやることです。”勇気”を持ってその環境に入っていく子、また、”臆病”ながらその環境に入っていく子、それぞれいることでしょう。勇気がある子が生き残るか、臆病な子が生き残るか、置かれている環境で違ってくるのでしょう。人間であれば、現在の疫病流行時には、臆病な方が生き残る確率が高いのかも知れません。勇気を持って北海道開拓や、都会での成功を目指した人達は、疫病には弱いのかも!

子供に無関心な親が、いわゆる"最悪の親"!

 いま「こもり」の原因の一つに、厳しい親が原因では、と言われています。現在の能力主義のもとで、成功している親は、何らかの形でお金につながる組織、権力につながる組織などで、言葉から学んだ「知識」をもとにして成功しているのでしょう。これらの能力以外の能力に、気づくことができないようです。思い込みが激しい親、言葉から得た知識・理論が優先の親、このタイプは五感から入ってくる情報を、いろいろと繋がりをつけ、柔軟の智慧を活用することができなくなっているのでしょう!

しつけを成功させる秘訣!

 人間が言葉を使うようになると、多くのことを言葉で指示するようになりました。しかし、昔の職人は「見て覚える」ことを基本にしていました。言葉で伝えることの限界が分かっていたからでしょう。現代は、マニュアルで伝えることが基本になりました。そして、マニュアルを作った人達がリタイアすると、大きな工場でもミスによる火災などの事故が起きるようななりました。鉄道も止まることが多くなりました。親たちも、子どもに言葉でほとんど指示しています。やはり、言葉の限界をわきまえ、昔の職人さんたちのように、子どもに対しては、やって見せ、やらせてみて、それを繰り返すことも必要ですね!

人間関係を持続させたい!

 人間関係づくりが、下手になってきているようです。これは人類初の出来事「核家族化」の影響もあるのでしょう。小さなときから、狭くて少ない人達の間で育ち、しかも兄弟も少なく、年の離れた上(親や先生達)からの指示で動くことが習慣になり、(自然の中で)自分で判断する経験が少なくなっています。また、教育の発達で100点を取ると、同年代の関係の中でも上位に立つようになっています。組織の運営は上下関係があったほうが安定するのでしょうが、組織を離れると同等の人間関係のほうが楽ですね!

「上から目線」に注意!

 「上から目線」はどうして起こるのでしょうか? 人間の欲望は、「財力」・「権力」・「名誉」のようです。江戸時代は、この三つの欲望を分散することで長期政権をつくりました。三つの欲望をの背景に、「知識」や「経験」をもとにし、三つの欲望のどれかを手に入れると、だんだん「上から目線」になり、手に入れた欲望が大きくなるにしたがって、より「上から目線」になるのでしょう。そして真摯な人は「上から目線」から抜け出そうとして、いろいろと工夫し、各種の修行方法が創り出されたのでしょう。欲望から脱出できるひとは多くはないのでしょうが!