江戸時代、船が通行できる海や川が、今の高速道路だった!

 江戸時代までは、日本海が表通り(現代は太平洋側)だった。
 朝鮮や中国などから京都へ、或いは北海道や東北から、日本海から瀬戸内海経由で大阪へ(北前船)。
 また、江戸では運河を作り、物流を活発化したことで、大都会になった。
 物流を活発化することで、流通量を安定化させ、物価の安定をはかり、結果として戦争の無い時代を維持できたのでしょう。
 もちろん、市場が安定化するまでは、戦争の時代もありましたが!

値引きは、お客が「欲しい」と感じるタイミングで!

 最近は、「ニッパチはお客が来ない」とあまり云われなくなりました。
 エアコンの普及や、移動もクルマを使うことが増えたので、寒さ・暑さの感覚が変わってきました。そのためなのでしょう。
 これから先、地球の温暖化対策でいろいろな規制が出てくると、ビジネスのその変化に合わせていかなくてはなりません。
 「老舗」と言われる100年以上商売を続けるには、世の中の変化を先取りしながらビジネスをしていかないといけないですね!

日常的に「いそがしい」は口に出さない!

 他人に対して「いそがしい」と云うことを、日常的には口に出さないこと。
 これがクセになってしまうと、人から頼まれることが減ってきて、次第に誰からも相手にされなくなってしまいます。
 この状態は、同僚から仕事仲間として信用されていない状態になったといっても好いのでしょう。
 しかし、依頼を受け入れ過ぎても働き過ぎになってしまいます。塩梅(あんばい:加減を調える)は難しいですね。
 相手と仕事をするときの「安心感」をうまく造り上げるしかないのですが、難しいですね!

ボランティアは自分のためでもある!

“ 「人助けは、自分助け」と言われています。
 大阪の商人文化には、「儲けた金は、社会に戻す」という風土がありました。松下幸之助さんも、神社やお寺に多く寄付をしたとか。そう言えば浅草の雷門も幸之助さんの寄付ですね。
 尾道にも、ダムを造るとき国と県の補助金以外は、商売で成功した1人の商人の寄付だったとか。
 その背景には、親の責任は、子供を一人前にするまでで、遺産を子供に残すという考えはあまりなかったようです。
 一方明治維新の頃、生糸とお茶が輸出のメインだったのですが、静岡のお茶は、お茶に土を混ぜ儲けようとしたとのことです。お茶の生産者は、もと徳川の武士だったようです。商人文化を知らなかったのでしょう。
 なんだか、静岡県のリニア中央新幹線問題がふと頭に浮かんできました。”

どんな状況にあっても「原因自分論」に!

 どんな苦しい状況に合っても、「その原因は自分にある」と思えば、次からは事前に対策を立てておくことができます。いわゆる「失敗は財産である」ということになります。たとえそれが災害であってもです。
 どんなにうまくいってても、うまくいかなくなるときに対処ができるようになるには、やはり失敗経験なのでしょう。
 現代は、子供時代から安全な環境で育っています。ケガをする回数も激減しています。交通事故以外では、子どもが命をなくすることも減っています。親も、子どもに対する注意が、安全な環境下での注意になっています。
 子供時代から失敗経験が少ないため、「失敗財産」があまりありません。自分で考える力が弱っているのでしょう。ネット情報に頼り、ますます生成AIに頼る時代になっていくのでしょうね!

時代の先読みが必要不可欠!

 どのタイミングで、新商品や新サービスを出すか、それが新しいほど難しいですね。
 生成AIですら、コンピューターがいくら進歩していたとしても、NET社会になっていなければ、それほど注目はされなかったのでしょう。
 ビジネスの社会では、今の社会、今の消費者だけでなく、ちょっと先も見えてなければいけません。
 そして、数十年、数百年と売り続けるには、庶民の歴史も知らなければならないですね!

知っていますか? 会社の窮地!

 NET社会になり、NET中心のビジネスの形態が新しく生まれてきております。
しかし、まだその形態は安定していません。老舗と言われるようなビジネス形態は生まれてくるのでしょうか?
 能力主義といわれている昨今ですが、この能力といわれているものは、個人能力のようです。しかし、ビジネスでの能力は、組織としての能力です。一時のことなら、個人の能力で大きな成功を摑むこともできます。が、長期に渡り組織の繁栄を維持して行くには、組織としての能力を高めていく必要があります!

出店する際には必ず事前対策を!

 店を持って商売を始めるのは、素人にとってはハードルが高いもの。そのためか、ネット販売のみ、というスタイルが出来、少しハードルが下がったようです。
 ただ、心配もあります。まだネットのみでの販売で、老舗と言われるところはありません。ネット上で、いかに数十年、百年以上と店を続けて行くノウハウが見つかっていないため、詐欺まがいのネット店も出てしまいますね!

質の競争・個性の競争で生き残る老舗!

 老舗はどのようにして続けていけるのでしょうか?
 やはり、「個性」と「質」がその基本にあるのでしょうね。それにプラスして、単に法律を守るだけでなく、もっと上のビジネスマナーを持ち続けているのでしょうね。
 古くからの商人の町では、「法律は最低レベルのマナーであり、もっと上のマナーを持って商売をしなければ……」と言われていました。
 そして「お客さんの声を聞く」、このことを大事にし、その声を商品に反映する下地を持ち続けているのでしょうね!

ビジネスにお客からのクレームはつきもの!

 商人の町として歴史のあるところで、ビジネスの基本を学べると良いのですが、いまでは歴史のある商人の町ですら、商人としての風土を少なからず失ってしまったようです。
 しかし、商人の歴史はまだ学べます。もう一度、百年・二百年と、商売を続けていくことが出来るノウハウを学んでほしいですね、
 ビッグモーターは極端ですが、多くのビジネスは、むかし豪商と言われた人達と比べると、社会への貢献という発想が、消えてしまっていますね!

高度成長期は環境や安全よりも……!

 高度成長期の後には、大きな危険がひそんでいます。そのことに気づけなかった日本でした。しかし、日本は歴史に学ぶことができます。いつも何とか学ぼうとします。
 中国は、日本病になると言われています。日本より環境の状況はかなりきびしいようです。
 日本は経済の低成長の時代が長く続きました。しかし、政治は、一時野党に入れ替わったことはありますが、安定していました。
 中国では、「天」は共産党を選び続けるのでしょうか。混乱は少ない方が良いのですが!

これからは「分散力の時代」に!

 商業の国際化拡大の進展で、大きな国、いわゆる帝国というものの必要性が薄れてきました。むしろ、大きな国では、国内中心となり、また、政治中心となるため、経済の浮き沈みが激しくなるようです。
 商売のやりやすい国に商売の基点をもうけ、そこを起点にし、世界に向けて商売をするほうが、発展に大きく貢献する時代になってきたようです。
 帝国主義では、厖大な軍事費が必要になり、その資金を獲得する政治が行われ、また、古くなり不要になって武器を処分するため、どこかの国に戦争や内乱を起こさせ、古い武器を売りさばき、古い武器の処分費を節約するか、あるいは、武器商人に売りさばき、資金を獲得するか、しなくてはいけませんね!

正直は最大の戦略である!

 ビックモータ-の商売のやり方が問題になっています。
 伝統のある商人の町出身者と、そうでない街の出身者との違いなのでしょうか?
 古くからの商人の町、尾道の商業高校で教わったのは、「法律というものは最低線のマナーだ。商売をやるのなら、もっと上のマナーが大事だ」と教わりました。
 やはり商売というものは、少なくとも100年以上の老舗を目指すことを目標にしないと行けないのでしょうね!

社会環境が変化のとき、これを謙虚に受け止める!

 新コロナの感染症の拡大、気候の温暖化、社会の状況が今までにない大きな変化を起こし始めています。
 日本には千年を超える歴史を持った会社が六社あるそうです。これらの会社は、同じものを造っていたわけではありません。同じ技術は使っていたとしても、社会の変化に応じた製品や商品を作っていったのです。
 社会の変化に対応して行くには、知識はあまり役に立ちません。知識というものの基本は「過去の知識」なのです。未来の知識ではありません。
 現在の状況を、洩れなく把握(現状把握)した上で、自分達が持っている技術、これから持つことができそうな技術を基本として、社会の変化に対応して来たのでしょう!

食糧危機も控えています!

 食糧問題が深刻化すると予想されています。昔の八百屋さんや魚屋さんは、夕方近くになると売れ残り対策のため、お客さんに、その家の家族構成を考慮しながら、料理の仕方を教え、売れ残りそうな食品をなんとか売る店がありました。しかし、現在のスーパーはお客さん任せで、売れ残りそうな食品を使った料理の仕方を教える店などはありません。今の技術では、店の入口のディスプレイを数台置き、売れ残りそうな食材を使ったいろいろな料理を流し、それをお客が選択し、人数と割増率(たくさん食べる家族がいるので1割プラスとか、5%マイナスとか)を入力すると、お店がその量をひとまとめにして準備し、レジで領収書にQRコードを印刷、それをスマホなどで読み取れば、その料理方法の説明した画面にたどり着くようなサービスを、お客に提供するようなお店があるといいのですが。地域によってはもうあるのかな?

売れない企業に限って気づかない!

 関西の商人が大事にしていた考え方に「三方良し」というものがありました。「三方良し」とは、「売り手」「買い手」「世間」の皆が喜んでくれることで、近江商人が大切にしていた考えです。「売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが良い商売である」と考えていました。彼らは、自分たちの利益ばかりを考えるのではなく、ただ人のためになることを行っていました。そうして蓄積していった信頼は、やがて彼らに大きな利益をもたらすことになります。そこで貯まった利益を、学校の建設や橋の建設に提供し、また、その他の社会貢献にも大きく貢献したのだそうです。神社やお寺へ、また、飲み水は確保のためのダム建設などの資金援助も行っていました。今では、国や県・市町村が行うことが普通になっている公共事業の資金の多くを提供していました。基金のときにも米を提供していた豪商もいました。しかし、今は株主が強くなったためか、企業が寄付することは難しくなりましたね!

目は多くを語ります!

 人と接するとき、「自分=思い込み」をいかに捨てて接することができるか。子ども時代は「自立」がひとつの目標でしたが、歳を刻んで行くにつれて、自分の中に溜まってくる“思い込み”を、いかに横に置いて、他人と接することができるか、が大事ですね。子どもはやむを得ない面もあるのですが、大人は、ものすごく意識していないと、“思い込み”から脱出することができないですね!

M&A(企業の買収)は投資家向け!

 商売を考えるとき、現在は「目先のことがすべて」という時代になっています。経済の専門家集団が導いてきた結果なのでしょう。商売の規模に頓着せず「たとえ細くても、息の長い商売を目指す」というビジネスが、見向きもされなくなってしまいました。むかしは、岡山の土産「きびだんご」のように、桃太郎の昔話と結びつけることで、息の長い商品に仕立て上げました。このように、商品と物語などと結びつけ、息の長い商品にしたり、こだわりが湧く商品で、しかも、いつまでも修理が可能な商品を提供するなどのビジネスが、衰退してしまいました!

苦しいとき、生き残れない!

 新コロナウィルスの流行で、ビジネスを変えなければいけない分野が出てきています。現状維持が出来るかどうか? 素早い判断が必要な時期です。みんなが撤退する分野で生き残るか、同じ仕事で別の方法や地域に移るか、新規分野に進出するか、事業を休止して待つか、それが見分けられる人に成功のチャンスがあるのでしょう。何年か後に結論が見えてくるのでしょうが、現状の変化に素早く適応して行けるかどうか、なのでしょう!

商業施設内での店舗経営は甘くはない!

 緊急事態宣言がされました。ショッピングモールや駅ビルなど、大幅な売り上げの減少が起きてしまいます。社会の変革が起きようとしているのでしょうか? 街中の商店街が衰え、大きなショッピングモールが栄えてきました。今度は、移動販売車の時代がやってくるのでしょうか? 法律などの規制を別にすれば、住宅街の昼間空いている駐車場をお借りして、そこで、1時間程度の移動販売を場所を変えながら行う。あるいは、毎月1~2回程度、同じとことに出張販売をする。あるいは、昔の紙芝居のように、お寺などの石段を利用し、漫才や落語などのをやるなど、昭和の戦後から昭和30年代の商売のやり方を参考に、商売のやり方が変わっていくのでしょうか!