福山 航海の安全を祈る「陸奥稲荷神社」

 ここでは、航海の安全を祈る港の鎮守社です。
 稲荷は、もともと五穀豊穣をもたらす農耕神ですが、稲荷神を氏神とした秦(はた)氏が、機織りを仕事のひとつとしていたため、機織りは商業にも工業にも通じるので、商工業の発展につれて守備範囲を広げ、産業全体を司る神さまとなっていきました。
 そのため、農村部では農業神として、都市部では商業の神さまとして、商人にも人気があったのです。また、勝負師やギャンブル愛好家にも、なかなか頼りになる神様になりました。
 祭神はお稲荷さんの宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)です。