仕事を部下の教材として意識!

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 組織運営で、上司が、仕事を教材として部下にどのように提供するか、あるいは、工夫改善の力がある部下に、どのような仕事を担当させるか、かなり厄介な問題なのでしょう。実力主義の社会では、目先の成績を上げることになりがちのため、中長期で考えることが難しいですね。これは日本を代表する国会を見ていても、野党の質問は、政治に携わる人達を“育てる”という視点はまったくなく、目先のことだけにとらわれていますね!

予期せぬ事態が発生すると!

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 言葉による知識教育を受けていると、考えることが「知識優先」になってしまします。「“五感”から得られる事実に基づく思考」をしなくなってしまいます。知識で思考したほうが圧倒的に楽なためでしょう。行き過ぎてしまうと、五感からの情報の取り方さえ出来なくなってしまうようです!

大将的な性格のリーダーは!

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 豊臣秀吉のように「人たらし」の人は、組織を「しくみ」で動かすことが苦手です。これは、現代でも同じですね。大きな成功をしても、その立役者がいなくなると、じわじわと力を失っていきます。「人たらし」という単語の意味は、「他人を騙す人」という意味が正式だそうです。騙しはやはり一時的な成功(?)でしかないのですね!

都合の悪い情報が推理力を鍛える!

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 報告するとき(報告を受けるとき)、「良い・悪い」という判断をすることは、報告者(非報告者)の都合です。組織として、「事実に基づいて判断する」という基本が、出来ていないのでしょう。上司の顔色を見て動く組織になっているのでしょう。これは、変化の少ない時代、大組織においては、都合の良いこともあったのでしょう!

議論のとき、相手の逃げ道を!

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 「自分が正しい」と思っているときほど、聞き役に徹することが大切なようです。もちろん、「笑い」を引き出すことが出来れば最高ですが、それは難しいので、せめて、聞き役に徹することを目指したいですね。別の手法としては、カードを利用する方法がありますね。いろいろな意見をカードに記入し、似通ったもの、関連がありそうなものをグループ化し、整理する方法も有効ですね!

組織はたえず異化作用が必須!

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 いまは、社会の変化、あるいは、自然の変化が激しくなってきています。絶えず異化(差異の著しい二つの性質を接近させるとき、両者の差異がさらにきわだつこと)作用をすることで、明日を見据えた変化を受け入れることが必要ですね。そのためには、同質化をさけ、個性を尊重することが必要です。学校教育も転換する必要が迫っているのでしょう!

重要な意志決定は午前九時から十一時に!

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 「決めごと」は、A.M9時~11時までに行うこと、とのこと。統計的な分析結果なのでしょう。ただ、ここでいう「決めごと」は、思考的なものごとに対する決めごとであり、五感を通じた情報に基づく「決めごと」は、対象ではないのでしょう。五感による情報は、その都度決めなくてはならないものが、ほとんどですから。なぜ違いがあるのでしょうか?

「なるほど、そうだね」と言おう!

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 組織内で、あるいは、同じ業界内で、偉くなっていくと、多くの人は「思い込み」が、どんどん強くなっていくようです。いろいろな人達の意見を、「なるほど、そうだね」と聞くことができる人は、「思い込み」が少ないのでしょう!

人は感謝をされると幸せな気持ちになる!

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 「感謝する」という行為が、お互いの「生き残りに有効だ」ということが、DNAに刻まれているのでしょう。ネアンデルタール人は、体力や思考能力がホモサピエンスより優れていたのでしょう。しかし、環境異変に遭遇したとき、お互いに協力し、感謝するということのDNAスイッチが、ONにならなかったため、亡びてしまったのでしょうか? いろいろな組織においても、長く長く生き残っている組織は、感謝DNAスイッチがONになっているのでしょう!

戦国時代の茶会!

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 戦国時代、戦国のリーダー達の間に「わび茶」が浸透した。織田信長が茶器などを、褒美として武将に与えたことも理由の一つでしょう。高価な茶器を褒美として貰った武将は、茶会を開き、貰った茶器を使い、自分のデモンストレーションを行うと同時に、ストレスの多い武将達の自律神経を安定させたのでしょう。ただ、武将の部下達はどう思っていたのでしょう。部下達はいくら手柄を上げても、「親分が茶器を貰って満足しているが、自分にはなんら収入アップがない」と、不満が蓄積していったことでしょう。また、織田信長や豊臣秀吉を頼っても、部下達は「自分の収入アップは期待できない」と、感じていたことでしょう。「お金の切れ目が、縁の切れ目」ですね!

「叱る」という行為!

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 現代は、五感ではなく言葉で他人と伝えることが多く、言葉に隠された“思い”はわかってもらえません。そのため、「叱る」場合、その言葉だけで解釈されてしまいます。表情や音色、視線、口元の表情などの変化で、“思い”を感じて貰うことは無理、と考えなければならないのでしょう。いわゆる状況感受の受信能力が衰えているのでしょう。ネット社会やAIが定着するほど、状況感受能力は衰えるのでしょうか?

自利を選んだ結果、犯罪を犯してしまう!

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 2005年4月25日に尼崎市で起きたJR福知山線の脱線事故、直接的な犠牲者は死者107名(運転手含む)、負傷者562名でした。この事故の原因は、手前の駅でオーバーランし、その遅れを取り戻すため、運転手がスピードを出し過ぎたためでした。刑法的な見解では「運転手に罪がある」ということになります。しかし、その背景には「時刻を守れなかった運転手には、厳しい再教育と待遇があった」ということです。エリート達の「知性」と「理性」が造った“しくみ”が、最大の主因だったのでしょう。現在の裁判では、裁けない問題ですね!

自分の仕事をしていればいい?

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 職場仲間で、会社が終わると飲みに行くことが無くなった今、職場内で声かけをしていかないと、チームとしての力が発揮できない。かっては、トヨタ方式の「小集団活動」が盛んに行われていた時代は、飲み会がなくても、チーム力が十分発揮できていたのでしょうが、昨今は、それもそれほど活発でないところも多い。相談や雑談などが少なくなると、発想力も弱くなり、固定観念が強くなり、個人主義も強くなるのでしょう!

退職する人に、気持ちを込めて別れの挨拶!

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 ここ数十年の核家族化で、子供時代に人との接し方を学ぶチャンスが、思っている以上に減少しています。先生を除くと、両親の2人の大人と、お母さんの友人が1~2人、その人達を入れても3~4人との接触くらいです。都会では近所づきあいもあまりないので、子供時代は人類史上初めての、少人数の大人達の中で成長していきます。大人になって、いろいろな人々の中で、過ごしていくためのノウハウを身につけていないので、かなりきびしい生活になる人達がでてくるのでしょう!

見当外れなプライド、メンツは頭の老化!

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 こだわりが強くなっていくと、事実より、思い込みが上をいくことがあります。そして、その思い込みを基準に判断するようになります。昨年よく使われた「忖度」も、思い込みが支配しているのでしょう。似たような現象に「地位の名称(社長、部長、むかしでは官位など)」があります。これは権力争いにも利用されていたようです。朝廷が、源義経に官位を与え、他の関東の武士に「ねたみ」を持たすような政策を行い、武士の勢力の分裂を図ろうとした例があります。このような例はいつの時代にもあるのでしょう!

人間重視それとも組織重視!

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 成長期には組織重視、低迷期は人間重視が社会の基本です。現在のようにそれほど成長が期待できないときは、人間重視です。具体的には「笑顔重視」なのでしょう。アメリカのように対立し、笑顔が少なくなりそうな社会では、混乱が拡大するのでしょうか!

相手も忙しいかもしれないと想像してみる!

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 トヨタに、職場の小集団で改善活動をするやり方は工夫されています。現状把握で事実をありのままに(思い込みを排除して)把握し、出てきた改善案はなんであれ批判せず、アイディアが出尽くした後、それらの改善案を公平に評価し、みんなで決めることで、その改善案を確実に実施する、といったやり方です。改善だけでなく、自分の成長においても、「思い込み」が一番の成長阻害要因なのでしょう。いろいろな人たちに接し、それぞれの意見を聞き、冷静に対応できた人が、安らかな人生を送れるのでしょうか!


空気を読むか、読まないか!

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 社風があるのと同じように、日本の各地にも風土というものがあります。たとえば、瀬戸内海沿岸は大阪の風土に馴染みやすい。山陰や北陸は京都の風土に馴染みやすい。東北は東京なのでしょうか。関西はそれぞれの地域に、それぞれの風土がありますが、関東は比較的似通っています。自分の育った風土と社風とがうまく合うと、気持を楽にして働けるのでしょう!


一生懸命に上司に仕えてきた人!

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 “見下す”ことが定着した人は、年齢にかかわらず、その意識を解除することが難しい。それでなくとも、長い期間、特定の組織、あるいは業界に属してしまうと、特定の考え方が染みこんでしまい、その思考から抜け出せなくなってしまいます。いわゆる「脳の老化」です。ある程度の年齢になると、「広く、浅く」知識を広めていくことが、脳の老化を防ぐことにつながるのでしょう!


信望を寄せてくれるマネジャー!

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 パワハラ問題が注目されています。同じようなことを行っても、パワハラとは受け取られないこともあります。上司あるいは指導者が、自分の思い込みや自己満足で指導してしまうと、パワハラとして受け取られるようです。相手(指導される側)が、自分のために一生懸命に指導してくれている、と感じると、名指導者・名コーチとして評価されます。指導する側が、自分を捨て、事実(現在の状況)のみに目を向けることが、出来るかどうかですね!