尾道 石段に職人の思いが込められた「御袖天満宮」

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 映画好きの若者ならみんな知っている大林監督の「転校生」で、一夫と一美が転げ落ちる石段。長さ5mもの1本石が54段も連なると実に美しい。残り1本をわざと継いだのは、石工の心遣い。さて、両側の石垣の勾配も、これは芸術的。
 石段を上がった右手には、天神さんのお使いの牛が鎮座し、拝殿左の池の向こう、大きな石の筆が立つ。右隣の一文銭の碑は、泥棒の疑いをかけられた若者が、天神さんに願を掛け、濡衣晴らしたそのお礼に建てたもの。