鎌倉 花散歩、心おだやかに「長谷寺」

寺の花だよりには、
 春の桜・藤・躑躅(つつじ)・牡丹・山吹・海棠(かいどう)。
 夏の紫陽花(あじさい)・花菖蒲・百日紅(さるすべり)・凌霄花(のうぜんかずら)・木槿(むくげ)。
 秋の萩・桔梗・彼岸花・石蕗(つわぶき)・秋明菊・紅葉。
 冬の臘梅(ろうばい)・水仙・万作・椿・木瓜(ぼけ)・福寿草・梅。
 など、数々列記されています。

厚木 飯山の観音さん・縁結びの観音さま「長谷寺」

【観音堂】 (重要文化財)

 建久年間(1109~1198)源頼朝公が秋田城介義景に命じ造営を加えしめられた。
 だが、嘉吉二年(一四四二)春一山炎上する処となり、ついで六間半四面の堂宇を再建されたのが堂宇であります。宝形堂で斗棋の組み物や、十二支を素朴な彫りに飾った墓又等によった格調高い建築様式です。内陣には寛文十二年(1672)に旧飯山村の大工西海氏によって造られた厨子が安置され観音堂と共に重要文化財に指定されており、その中に本尊十一面観世音菩薩立像が納められている。

鎌倉 四季の花が楽しめる「長谷寺」

 鎌倉時代以前からある古寺。736年の創建、開山は徳道(奈良長谷寺の開祖でもある)。坂東33ヵ所観音霊場の四番札所であり、本尊の十一面観音は高さ9.18mある。
 寺の縁起によると、霊夢を得た徳道上人が721年に大和(奈良県)の初瀬で1本の楠から2体の像を造り、1体を奈良の長谷寺に、もう1体は縁ある土地で民衆を救ってくれるようにと祈り海に流しました。
 その16年後、三浦半島の長井の浜の漂着したものを現在の地に移し、長谷寺は創建されました。
 むかしは、奈良初瀬の長谷寺に対して新長谷寺とよばれていいました。奈良の長谷寺は真言宗豊山派の総本山で、この長谷寺とは宗派としてのつながりはありません。

厚木 飯山の観音さんとして知られる「長谷寺」

 当山は神亀二年(725)奈良時代の高僧、行基により開かれ初めは飯山寺と呼ばれていました。
 その後、大同二年(807)弘法大師が真言密教の場としたと言われ、この地の領主飯山権太夫が深く信仰し伽藍を建立したと伝えられています。
 弘法大師空海は最澄と同時代人で、しかも非常に深い交流がございました。もともと彼らはどちらも遣唐使の一員として、同じ船団で唐に渡っています。二人は乗った船も違っていたようです。空海は、中国の長安まで行き、その当時の「真言密教の最高峰」と呼ばれていた青龍寺の恵果阿闍梨に学び、免許皆伝のようなものを受けた人です。