725年に行基によって開かれたとも、810~824年間に弘法大師(空海)よって開かれたとも伝えられています。
長谷寺(ちょうこくじ)、坂東三十三観音霊場第6番札所、東国花の寺百ヶ寺神奈川6番札所で、飯山観音と呼ばれています。
厚木市では、長谷寺は桜祭りの場所として有名。
【概 要】
「飯山の観音さん」「縁結びの観音さま」として知られる長谷寺(通称飯山観音)は厚木市街から約六キロ、丹沢から東へのびる尾根、白山の中腹に位置している。
神奈川景勝五十選、花の名所百選にもなっており、参道、境内、桜の広場には約二千二百本もの桜の木があり、春にはお花見客でも賑わう。
また、本堂裏側より登る白山森林公園ハイキングコース頂上展望台からは関東平野を一望でき、正面に横浜、左手に東京新宿を見ることができる。
【開 基】
当山は神亀二年(725)奈良時代の高僧、行基により開かれ初めは飯山寺と呼ばれていた。
その後、大同二年(807)弘法大師が真言密教の場としたと言われ、この地の領主飯山権太夫が深く信仰し伽藍を建立したと伝えられている。
(「長谷寺案内」長谷寺発行より)
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仁王様のはなし(長野県南安曇郡)
むかしむかし日本の仁王(におう)様のところへ、唐(とう)から「が王」様が力競べにやって来たそうです。そのとき「団子(だんご)をこしらえてごちそうにしよう」と言って、仁王様の家内が鉄の棒を
ちぎって団子を作り、豆の粉をかけてお茶菓子に出しました。そうして「が王」様をためしてみようとしたのですが、「が王」は我慢をして、「これはけっこうだ」と言って我慢してしまいました。「これならば兄弟分になって、観音様の門番をしてもいい」と言って、二人がそれから門番になりました。
それだから今でも一方の仁王様は鉄の棒を持って立っています。一方に大きな口をあけて、その棒を食べようとしているのが唐の「が王」様だということであります。