鎌倉 汚れを洗い落とし、銭を清める「銭洗弁天」

 泉の水で銭を洗うということは、いつごろから始まったのか。伝説によれば、鎌倉幕府の五代執権・北条時頼がそこに参詣して、湧水で銭を洗って福銭にしたのがその起こりだという。
 だが、伝えられている話は作り話に違いないと見る人もいます。近所の誰かが銭を洗ってみた。案外それが銭洗いの始まりであるのかもしれないですね。
 由来はともかく、銭を洗うと銭が増えるという。洗えばなぜ増えるのか。人から人へと渡るうちに、銭には汚れがついてしまう。その汚れを水で洗い落とし、銭を清める。そして銭の力を再生させれば、増えていくということなのでしょう。

鎌倉 汚れを水で洗い落とし、銭を清める「銭洗弁天」

 宇賀神は正体がよく分からない神で、もともとは稲霊(いなだま)(稲の精霊)であるともいわれている。宇賀神は「うかがみ」ともいい、食べものを意味する古語の「うけ」に通じることから、食べものを司る神ともされた。そして、この神様は弁財天と結びつき、同一神とされた。
 では、泉の水で銭を洗うということは、いつごろから始まったのか。伝説によれば、鎌倉幕府の五代執権・北条時頼がそこに参詣して、湧水で銭を洗って福銭にしたのがその起こりだという。