尾道 室町時代の様式の特徴をとどめる「西郷寺」

 1353年の開基。鎌倉時代末期の正慶年間、遊行六代一鎮によって開かれたと伝えられています。当時は「西江寺」と称されていました。
 西郷寺山門は1362~68年また1395年大一房住持の発願によって建立されたと伝えられています。一説に大一房は備後相方城主の夫人ともいう。板蟇股 破風 懸魚 軒などに室町時代の様式の特徴をとどめています。
 江戸時代前期頃までは、この寺の大門通りには「尼寺十二坊」があったとか、江戸中期以後、川が埋め立てられ、「西郷寺」になったとか。