鎌倉 前身は多福寺、その後、廃寺、そして再興「大宝寺」

 室町時代の1399年(応永6年)佐竹義盛(よしもり)が出家し、屋敷のそばに寺を建て多福寺と名付けたといいます。それがこの大宝寺の前身で、その後、廃寺になっていたものを、1444年(文安元年)、本覚寺(ほんかくじ)を開いた日出(にっしゅつ)が再興し、多福寺の名を山号に残し、大宝寺に改めたと伝えられています。
 本堂には、本尊の三宝本尊(さんぽうほんぞん)と四菩薩像(しぼさつぞう)、その前に日蓮上人像、左側に開山日出と新羅三郎義光の像、右側に出世大黒天(しゅっせだいこくてん)と鬼子母神像(きしぼじんぞう)などがまつられています。