尾道 裏山の岩に彫られた十六羅漢「済法寺裏山」

 済法寺の裏山斜面の自然岩に多くの磨崖の羅漢像が刻まれています。 済法寺の裏山の一面に広がる巨岩に、釈迦如来座像を頂点として、4段ぐらいの岩群に、光背状に彫りくぼめて半肉彫りする十六羅漢磨崖仏があり、江戸時代の尾道石工の技術の切れをノミ跡に見ることができます。

 ただし注意が必要です。見学用の道がないので山で遊んだ経験のある人はともかく、山遊びの経験がない人は、双眼鏡など準備して下から見てください。特に枯れ葉が落ちている(残っている)シーズンは、滑りやすいので注意してください。

鎌倉 平家一族の冥福を祈るために「教恩寺」



 山門の十六羅漢の彫刻。
 お釈迦様は、入滅の際に仏法を護って伝えていくよう十六人の弟子に遺言しました。
 北条氏康が開基、知阿上人を開山とする時宗の寺。
 もとは光明寺の境内にあった寺で、この地にあった光明寺の末寺、善昌寺が廃寺になったので、1678年に貴誉上人が移建したといわれている。
 本尊の阿弥陀如来像は運慶作で、一ノ谷の合戦に敗れた平重衡(東大寺を焼き討ちをした人、鎌倉で1年あまりを過ごしたが、身柄を東大寺の使者に引き渡され、ほどなく斬首されました。享年29歳)が囚われの身となって鎌倉に連れてこられたとき、源頼朝が、平家一族の冥福を祈るために籠堂を建立し、阿弥陀三尊を奉安したもの。