鎌倉 石仏補陀落迦観自在窟 「円覚寺 大方丈」

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 円覚寺は禅寺として知られ、鎌倉五山第二位の寺格を持っていた名刹です。執権・北条時宗が創建。正式な名称は、瑞鹿山円覚興聖禅寺。
 開山は、宋僧の無学祖元です。
 蒙古襲来で有名な文永・弘安の役では、唐軍にも鎌倉方にも多くの死者が出ました。
 北条時宗がそれら武将たちの菩提を弔うためと、鎮護国家を祈願して弘安五年(1282)に、この円覚寺で開堂供養が行われたのでした。
 開山の無学祖元には逸話が残っています。
 蒙古の元軍が乱入し、祖元の首筋に元軍の兵が白刃を当てたが、それに動じず、逆に説法したといいます。