映画ファンなら必ず訪れるのが御袖天満宮(みそでてんまんぐう)。大林映画「転校生」の舞台となった石段があるからじゃ。
上から転げ落ちて、男女が入れ替わってしもうた、あの石段じゃ。
石段は五十五段あるんじゃが、あれほど立派な石段はなかなかお目にかかれん。
すべて花崗岩(かこうがん)で造られとるんじゃが、一段の長さは5mほどあってな、すべて一本石でひとつも継ぎ目がないんじゃ。
あまりよう出来過ぎたので上から二段目だけは継いであるがの。
その石段から下ったわきに、力石をかついだ和七(わひち)の像が立っとる。
力石とはな、力自慢たちが力を競うために作られたもんで、持ち上げた人の名前が彫り込まれとるんじゃ。
尾道には、力石(ちからいし)がぎょうさんある。