尾道 太宰府に左遷さる道真が寄った「御袖天満宮」

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 社殿の斜め前に菅原道真と縁の深い牛の石造物があります。この石像は尾道石工の傑作(けっさく)中の傑作といってもよい。御影石(みかげいし)をここまで繊細に刻み込むのは至難(しなん)の業なのでしょう。菅原道真は学問の神さまで筆を祀ってあるのですが、本殿わきの石造りの筆があります。これも尾道石工の立派な作品です。
 毛筆そのままを型どり、中央に「生華」と刻まれ、島屋勘十郎がノミをふるい、奉納した肇を埋め完成させたもの。
 学問および書道の神様として崇められている菅公にちなみ、その徳をたたえてつくったもので、終戦直後まで学門書道の上達を願う者の参拝が絶えなかったそうです。