尾道 天保大飢聾に本堂立替で人を救った「慈観寺」

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 1348年に慈観上人が開いた時宗寺院。1622年に栗原(尾道西部)の世計橋付近より現在地に移ったとされている。本尊は、阿弥陀如来で、宗派は時宗一遍上人、本山は神奈川県藤沢遊行寺である。
 江戸時代、天保の大飢饉の際、尾道地方にも困窮の難民が多く出たが、当時の町年寄橋本・竹下は、その救済事業として本堂の改築を発願し、1834年工を起し1837年竣工したのが現在の本堂である。竹下はこの工事に難民を人夫として雇用し、尾道では一人の餓死者も出さなかった。