もとは泰澄山(たいちょうざん)瑠璃光寺(るりこうじ)ともいったと伝えられています。奈良時代の天平神護(てんぴょうじんご)年間(765年~767年)に越後の国の僧で越(こし)の大徳(だいとく)といわれた泰澄(だいちょう)が、日ごろ信仰していた十一面観音をこの土地にまつったのが寺の起こりだと伝えられていますがはっきりしていません。泰澄は、加賀(今の石川県)の白山を開いたといわれる人です。越というのは、越前・越中・越後の三国をまとめた呼び名で、今の福井・富山・新潟の三県のことです。また大徳(だいとく)というのは、並ぶ者のないほど徳の高い僧であるということです。