扇ケ谷にあり、臨済宗建長寺派。応永元年(1394)上杉氏定(1374-1416)が氏満の命をうけて創建したと伝え、開山は大覚禅師五世の孫という心昭空外とするが、事績は不明。山号は扇谷山。寺は五山・十刹・諸山のどれにも列せず、はやくから建長寺の塔頭のようになっていた。『鎌倉志』に「天正ノ比ヨリ建長寺ノ塔頭二属ス」とある。詳しい寺史は編めないが、室町期の応永・永享のころ、扇谷上杉氏の外護のもとに栄えた様子が『関東合戦記』『永享記』などによって知れる。
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扇ケ谷にあり、臨済宗建長寺派。応永元年(1394)上杉氏定(1374-1416)が氏満の命をうけて創建したと伝え、開山は大覚禅師五世の孫という心昭空外とするが、事績は不明。山号は扇谷山。寺は五山・十刹・諸山のどれにも列せず、はやくから建長寺の塔頭のようになっていた。『鎌倉志』に「天正ノ比ヨリ建長寺ノ塔頭二属ス」とある。詳しい寺史は編めないが、室町期の応永・永享のころ、扇谷上杉氏の外護のもとに栄えた様子が『関東合戦記』『永享記』などによって知れる。