何故かなつかしい街「尾道」 探検ウォーキングを楽しみませんか
お寺や神社を結ぶ「道」が“尾道探検の魅力”です。「迷うことを楽しみ」ながら、探検しましょう。歩いているときの「景色の変化」を楽しんでください。また、花崗岩の加工品(灯籠や祈念碑、お墓、石段や石垣など)の多さは、全国一(推定)ではないでしょうか。また、海に面した港町でありながら、海を感じさせない(川だと思ってしまう)めずらしい町です。海岸の散歩も、気持ちを安らかにしてくれます。
各お寺や神社の境内への入場はすべて無料です。この際「お願い事」をたくさんしてみましょう。
むかし、尾道は商業都市として様々な人とモノが流通しており、尾道港は海岸近くの水深が深く、大型船が入港できたため、瀬戸内中央部の各港へは、尾道で小型船に積み替え、人や物を運ぶ海上ルートができていました。また、山陰への陸上ルートも整備されており、米や銀(石見銀山)を中心にいろいろな物資を運んでいました。鉄道ができてからは、四国の別子銅山の用度品などを、尾道で鉄道から船に積み替え運ばれていました。
船が人や物の動きの中心だった頃は、情報も一緒に動いていました。鉄道が出来はじめた頃、電信という技術が発達し、初めて情報だけが単独で動くことができるようになり、ものの値段が伝わるようになりました。それまでは商人だけが独占していた物価情報が、全国に行き渡り、収益が下がり、商人の力が徐々に落ちていきました。尾道の繁栄も徐々に弱まりました。