艮(うしとら)神社
尾道市長江一丁目  標高:15.2m
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 艮神社は尾道で最初にできた神社で、806年の鎮座です。806年というと平安時代の初めで、千光寺と艮神社は創建の年が同じになっています。
 同時期にこんな大きな神社と山にへばりつくような寺が建てられたのです。千光寺の工事はさぞ大変だったのでしょう。しかし、なぜこんなに近くに同時に大きな寺と神社を建てなければならなかったのでしょうか。

 拝殿は、切妻造に掘立柱を基礎とした「神明造り」で、江戸末期に再建されました。
 境内には、かつて艮神の南に形成されていた鍛冶屋町の者たちによって祀られていた金山神社があります。また当神社にはクスノキが群生し、最大のものは高さ約25m、幹は約8mにもなる大木で、樹齢900年とも推定されておリ、広島県天然記念物に指定されています。

 艮神社は大宝山(千光寺山)を背にして建てられています。参拝者はちょうど大宝山を拝する格好になります。艮神社と千光寺は何か関連があるのでしょう。

 ここから見ると大宝山(千光寺山)はきれいな神奈備型(円錐形、ピラミッド型)の山であり、また、艮神社には巨大な石があり、ものすごい気を放っているらしい。
 非常に神聖な感じを受ける神社ですね。

 この神社の真上を千光寺山へのロープウェイが通っています。ロープウェイの駅も直ぐそばにあります。

 “神様の真上をロープウエイで通るなんて”この感覚は尾道的なのでしょうか。尾道には神様も仏様も(隣近所に)たくさんいらっしゃるので、あまり気にしないのですね。

 大林宣彦監督の尾道三部作第2作「時をかける少女」のロケ地。(1983年公開)で原田知世さん演じる主人公の芳山和子が時空を超えて降り立った場所です。
 1660年の銘があり、亀山(久保)八幡神社と同様の形をしており、市内で最も古いグループに属します。最上部の笠木と反増部分(両側の反り返った所)の大きくてきれいな曲面を持つ石鳥居は、ここ尾道にいくつかあります。真っすぐな石であれば小さな岩でいいのですが、この曲面を出そうと思うと、大きな石から加工しなければならず、しかも、花崗岩は固いので大変な加工技術が必要です。尾道以外では古いものはあまり見かけません。あるとしても、それは尾道石工の作だと思われます。
 最上部の笠木(かさぎ)と反増(そりまし)部分(両側の反り返った所)の大きくてきれいにえがかれた曲面を持つ石鳥居は、尾道以外では余り見かけません。
「艮(うしとら)」とは

 鬼門は二つあります。ひとつは東北で、もうひとつは南西。東北は艮(うしとら)の方位であり、時刻にすれば夜中の3時前後。例の「草木も眠る丑三つ時」にあたります。すべての生命は深い眠りの中にあります。
 なにしろこの方位は「住まいのやる気と活気と金運、財運など私たちの望むものすべて」を運び込んでくれるのです。




「一に三つ星」の紋、毛利家(長州)と関係があるのでしょうか。
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