瑠璃山という別名を持つ山。山麓を瑠璃地区とも云っていた。
尾道三山で最も高い浄土寺山(瑠璃山)の山頂展望台からの眺めは天下一品。歴史的な雰囲気を残す尾道旧市街地はもちろん、南には瀬戸内海の島々、北には尾道の別の姿を見ることができます。
特に瀬戸内の島々の遠望が良いです。ここまで登ってくる観光客はまづいません。地元の人でさえ、そんなには登ってはこない静かなところです。
浄土寺山は”尾道の隠れた名所”といっても良い景色のよいところ。冬の時期、条件が良ければ四国山脈まで一望できます。
クルマで頂上の近くまで行くことができますが、道が狭く、ちょっとわかりにくいですね。
浄土寺山には、大阪城の石垣につかわれた石の残りも残っています。豊臣秀吉が天正十一年(1583)全国制覇の根拠地として大阪に壮麗な城を築きましたが、その石垣に瀬戸内海沿岸の石が多く用いられました。尾道の浄土寺山からも大阪へ船で積み出されていました。
どのようにして運んだのか分かりませんが、この辺りは海の干潮と満潮の潮の高低差が3m以上もあるので、干潮のときに、海の中にある石にロープをかけ船に結びつけ、満潮になると、船と一緒に石も海底から離れるので、沖に出ることができます。そのようにして運んだのでしょうか?
浄土寺山には、平成20年代の中頃からイノシシが住むようになりました。夜にはあちこち動き回っているようで、ふもとまで降りてきているようです。昭和40年代、野良犬が集団で住んでいたことが短期間あったのですが、イノシシはもう数年も住んでいます。定住してしまったようです。
東南方向の景色。
しまなみ海道の本州側の最初の橋が見えます。
元旦の日の出は見応えがあります。
西方向の景色。
冬場は夕日が海に沈みます。雲の状態が夕日とマッチすると、素晴らしい夕日を見ることができます。