千仏洞地獄峡 - 約350mに及ぶ地下霊場。仏教世界の地獄観・極楽観を描く。
1961年から着工し、内部は富士山と浅間山から運んだ溶岩が積み上げてある。完成まで3年を要した大工事だったという。これだけの長さ、しかも、立体的な洞窟が境内にあるお寺さんは、ここが初めてです。
洞内は「往生要集」を体感するための空間とされている。
赤根祥道著「今日を生きる言葉」に
地獄や極楽は、あの世にいって初めて出会うものだと誰もが思っている。とんでもない間違いだ。
あの世のことなど、誰もわかっていない。確かなことは、地獄は、今、この世の、ここにある。極楽は、今、この世の、ここにある。
自分の人生を、地獄にするか、極楽にするか、かかって自分の心のもち方による。
我利我利亡者になって、地位をほしがり、金銭をむさぽり、一族のみを溺愛して、反省するところのない人の心が、実は地獄なのだ。人生、今が地獄だという自覚に立って、極楽をめざして心を清浄にする努力を積むことだ。