大阪の元実業家耕三寺耕三が、昭和10年より建立した浄土真宗本願寺派の寺院です。
お母さんが旅行に行けないためか、堂塔伽藍は奈良・平安時代の浄土教の寺院を参考に建立されています。
仏教を日本に広めるために奈良時代や平安時代当時のお寺を彷彿させる賑やかさがあります。
そして、有名な堂塔の建築様式の建築された当時の姿をを一挙に見ることができます。
浄土信仰では、臨終すると阿弥陀如来が迎えにくるとされていますが、その迎えには九階級あり、「九品(くほん)」といいます。
「九品往生」とは、生前の行いや功徳により、往生のランクが決まるという考えです。
まず、大きく上品(じょうしょう)・中品(ちゅうしょう)・下品(げしょう)に割り振られ、それぞれが上生(じょうぼん)・中生(ちゅうぼん)・下生(げぼん)に分けられます。
つまり、最高ランクは「上品上生」、最低は「下品下生」です。その階級ごとに「九品来迎印(くぼんらいごういん)」が定められており、その人にふさわしい印を結んだ如来が迎えにくるというわけです。