PHP文庫
2002/04/15
あ01-12
会田雄次
新選日本人の忘れもの
日本人がかつて経験したことのない、長く深刻な不況。購買意欲は冷え切り、政治家や官僚は腐敗し、経営者への不信は募るばかりである。一方では、凶悪犯罪が横行し、家族という小さな集団さえ崩壊しつつある。著者はこうした現状の到来を事あるごとに指摘し、警鐘を嶋らし続けてきた。本書は、こうした事態を招くに至った「日本的叡知」の喪失とその再評価を論じた、現代日本人の必読書である。
日本人は、今次大戦のこの上もないほどの完敗によって亡国の民となった。(略)
それまではともかく持ち続けていた民族的長所の殆どを失い、短所面を救い難いまでに肥大させた。(略)
経済発展、物質的欲望の充足だけを懸命に追求して、成功、いわゆる繁栄は克ち得たものの、それに反比例して心の方は極端に貧しく卑しくなった。このアンバランスが遂に限界を越え、血膿を噴出させたのが、今日の状況なのだ。
発行所
書籍CD
初版発行日
著者
題名
副題
解説
紹介
参考
備考