ちょっとした出会いによって変わる!
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か24-02

嘘が見ぬける人、見ぬけない人
 詐欺師はごく自然に人に取り入る天才である。たいして親しくもないのに、身の上話などを持ちかけられたら、それは親しさを作り上げようとしている演出かもしれない。あえて身の上話を持ちかけることで、こんなに親しかったのかという錯誤を起こさせるのである。たいていの詐欺話は、はじめの段階で他人に相談してさえいれば、「そんなの詐欺に決まってるじゃん」ですんでしまう話である。しかし、儲けを独り占めしようなどという欲がはたらいて、自分一人の胸にとどめておこうとすると、事態が客観的に見られなくなる。プロの詐欺師はそこを熟知していて、あらかじめ「内密に願います」などと、外部との接触を断ってから、コトにかかるのである。
樺 旦純
え07-01

そのままの自分を活かす心理学
 内向的人間は、その内省癖と完全癖のゆえに自分の短所ばかりを過大視しがちだが、外向型の短所、内向型の長所はいくらでもある。肝心なのは、短所を反すうし萎縮することでなく、長所を正当に評価し自己を拡大することだ。……自分の長所や短所を明確化し、自分はどう生きたいのか、どう生きるのがよいかが少しでも見えてくれば、生きる力が湧いてくる。自分に対する見方が変わっただけで、こんなに人間って変わるものか、と周囲が驚くほど、力強く輝いてくるものだ。
榎本博明
た64-01

わかってもらえる「聞き方、話し方」
 話題は豊富なのに盛り上がりに欠ける。あの手この手で説明しても、なぜかうまく伝わらない。それは「話」ではなく「心」がかみ合っていないから。本書は、多くの有名人の意外な素顔を引き出してきたインタビューの達人が「生きた会話」のコツを紹介する。相手が思わず心を開く魔法の聞き方や血液型別トークなど、コミュニケーションの秘訣満載。営業、プレゼン、面接にも役立つ1冊! 文庫書き下ろし。
立花裕人
あ01-12

新選日本人の忘れもの
 日本人がかつて経験したことのない、長く深刻な不況。購買意欲は冷え切り、政治家や官僚は腐敗し、経営者への不信は募るばかりである。一方では、凶悪犯罪が横行し、家族という小さな集団さえ崩壊しつつある。著者はこうした現状の到来を事あるごとに指摘し、警鐘を嶋らし続けてきた。本書は、こうした事態を招くに至った「日本的叡知」の喪失とその再評価を論じた、現代日本人の必読書である。
会田雄次