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PHP文庫
2004/10/20
そ01-10
曾野綾子
自分をまげない勇気と信念のことば
 他者との関わりのなかで、自分の価値観を削られていく人たち。他人の言葉を鵜呑みにし、人と同じことを繰り返す、これほど味気ないことはあるまい。人生は、人と違うからこそおもしろい。「叶えられない希望を追うのが人生の美学」「凋落は人間に対する愛である」「現実と折り合えることが強さの証拠」---現実というカべ、生と死、世の中の善と悪を見据え、自分を失わずに生きる人々へ向けた箴言集。
 私たちの生活は、皆、どうにかやっているというものだ。理想とは程遠い現実と折り合って暮らしている。しかし折り合えることが、健やかな強さの証拠である。
 むしろ家庭に庭がなく、県庁に森がないことは、重大な貧困であり、自然破壊だ、と思いつめる方が歪んだ考え方だと思う。森を作るというだけで、俄に気分が高揚し、それだけでもう自分は「自然に優しい」人なのだと魔法にかけられたように思い込む方が、ずっと不健全で気味が悪いのである。
          本書「項目86」(『流行とLての世紀末』)より
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書籍CD
初版発行日
著者
題名
副題
解説
紹介
参考
備考
Blog
掲載日
標               題
24/08/30 褒められない人間は心が歪む、かも!
23/12/14 完全な民主主義国家などはない!
23/07/01 自分と目先のことだけを考えて行動?
23/06/21 なぜ、未来はわれわれを必要としないのか!
23/03/21 共産主義は原始社会から見いだされたもの!
23/02/09 親子とは考えられぬことまで受けいれる!
21/12/18 落ちぶれた時にだけは平等を望む!
17/03/28 日本では、本当のことを言うと攻撃される!
16/10/10 マスコミは都合の悪いことにはふれない!
16/05/17 遊びの「三つの条件」!
16/04/24 自然災害が起こると!
16/03/09 ユーモアは芸術だ!
15/05/30 それなりに満足すれば「住めば都」だ!
15/03/31 人間独特の刷り込みに「盗み」がある!
15/03/14 民主主義的な決定には、最善はない(最悪もない)!
15/01/27 人間の思考は臆病だ!
14/10/21 苦しいことでも、楽しみの種にする!
14/06/09 為政者が古典を学ぴ、応用する謙虚さがあったら!
13/09/11 風評と現実の落差を埋めるものが広報!
13/02/13 肉を食べる生活を選ぶなら、鶏や豚くらい殺してみること!
12/04/08 ゆったりした時の流れのなかで人生を楽しむ!
11/10/01 自分が落ちぶれた時にだけは平等を望む!
11/06/10 形式美の追求は、ささやかなものに感動力する能力向上!
11/05/28 「行けたらいくね」、「できたらやるね」はノー!
10/11/02 「自分に甘く、他人にきびしく」!
10/09/11  「なぜ、人を殺してはいけないのですか」と!
10/08/28 高齢者はできることは頑張ってやる、できないことは堂々と頼む!
10/08/19 ほんのちょっとニッコリする!
10/07/20 一人で遊べる習慣を作ること!
10/07/14 民主主義的は最悪と最善の決定を避ける!
10/06/28 官僚や企業幹部、政治家に、`自浄作用はほとんど期待できない!
10/06/14 「家庭だ、愛だ」と大騒ぎする!
10/05/26 地震そのものが怖いわけではない!
10/05/25 とんでもない人間と出会う危険は常にある!
10/05/21 砂漠では、人間が、たやすく死ぬものだ!
10/02/02 違うが故に、私には大切な友人なのだ!
10/01/30 日本のお金もちはお金の使い方が下手!