PHP文庫

1998/09/16

か05-28

加藤諦三

２０代の私をささえた言葉

　誰もが人間関係や恋愛に苦しみ、無力感や寂しさに押しつぶされそうになる青春時代。くじけそうになった心に、叡知と勇気にあふれた先人たちの言葉が、人生を切り開く情熱を吹きこんでくれる。
　……本書は、悩み多き20代の若者たちに、著者の若き日々をささえた古今の名言を紹介。生き方の迷いと将来の不安からあなたを解き放つメッセージを贈る。強い自分をつくるための青春のバイブル。

　自己の運命を担う勇気をもつ者のみが英雄である。　　　　　　　　　　　　　……　ヘッセ
　恋も失恋も、どちらも若者の成長のプラスになる。いや、自分の力でそれをプラスにしなければならない。そしてまた大切なことは、失恋をおそれては真の恋はできないのだ。英雄とは、あいつにふられたためにこんないい人と逢えた、というまで戦う人だ。貧乏をしたおかげで、こんなにいろんなことがわかった、というまで戦う人だ。失敗してよかった、と思う人だ。つまり、失敗から何かをつかんで立ち上る人だ。実は人間は弱虫でもいい。弱虫と認める強さがあれば英雄なのである。

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