PHP文庫
1989/11/15
サ06-02
斉藤茂太
叱り上手・叱られ上手
上司と部下の人間関係学
叱り上手といわれる人は総じて相手をほめている。もちろん相手をほめすぎてはわざとらしくなる。また相手を増徴させることになるが、「適度」に相手をほめることは、叱りの結果にいい影響を及ぼすことが少なくないのだ。要するに「叱り上手はほめ上手」ということが言いうると思う。
叱り方がただ相手への憎しみのみから発生した場合は、自然にそういう色彩がにじみでるもので、そうなると相手は叱りに対して素直に反応しなくなり、叱りの意義がなくなることが多い。(中略)本書を読まれた方々が「叱りの名人」「叱られの達人」となり、このきびしい世の中をわたっていくことができればわたしは幸福である。
“部下を叱れない上司は管理者失格だ”“叱られる内が花、叱られなくなったらおしまいだ”……サラリーマンたるもの、つらいことだが、この叱り・叱られを体験してこそ一人前になっていく。
本書は、精神科医として人間心理の洞察にためた著者が、性格や男女差をふまえた上で、部下を伸ばすための一味違う叱り方、自己成長のこやしにするための上手な叱られ方を伝授する、サラリーマン必読の書。
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書籍CD
初版発行日
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