PHP文庫

2009/04/17

ク04-01

倉部行雄

「まさか…」の発想法

知恵を生み出す“意外な関係”

　本書は製品開発・生産技術・マーケティング、マネジメントの革新を考える人々、さらに事業転換に迫られ新分野開発を考える人々にとって実に多くの示唆に富んでいる。
　それとともに、それぞれの仕事の場を超えて、日常的な固定観念を打破し、未来に希望を持って生きるための知恵とは何かを、人々に問いかけるところに、本書の一般的な価値があるといえよう。

　“あっ”と意表を衝くような意外な関係が、意外な価値を生み出すことがある。
　「大根おろしと銅器」「乾電池と卵」「やしの実と自動車」「うちわと電球」などなど、一見脈絡もないような組み合わせの中に、現代科学でも解明できない古来の知恵や最先端技術を支える秘密が隠されている。
　"こんなものが、こんなところで役立っているの？！”という例を満載し、気軽に読むうちに、創造のヒントをつかもうという欲張りな本。

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