五重の塔は、この世と、また、私たち人間を形づくっている五つの要素である
「地」、「水」、「火」「風」、「空」の五大を意味する。
龍口寺の五重の塔は明治四十三年(1910)竣工、棒造り銅板葺き、神奈川県で唯一の木造本式五重塔である。初層の上部には彫刻師、永田伊助の手になる日蓮大聖人御一代記が奉納されている。
五重の塔は、地震の時にはグラグラ揺れるが、ほとんど倒れない。
五重の塔の内部につりさげられた形の柱が、より倒れにくい塔をつくり上げている。
そして、五重塔がつぶれないのは、接着剤もクギも使っていないからだ。
木を組み合わせて上に積み重ねているだけだから、揺れた時に隙間ができるのです。