わ11-02
和田秀樹
「自分がない症候群」の恐怖
不安な社会を生み出す日本人の“シゾフレ化”とは
“周囲の人と同じような自分”でなければ不安でしかたがない……そういう若者が、急激に増殖している。それは、今までにない異常な大ヒット現象を生み出す一方、いじめなどの社会不安の増加をもたらした。さらに彼らの、「カリスマを求めてしまう心性」は、社会をファシズムに走らせる危険性もはらんで釆ている。現代日本社会に潜む精神の間題を、気鋭の精神科医が分析。『シゾフレ日本人』を改題。
本書は、私が精神科医として日本人の心理構造について論じた初めての著書である『シゾフレ日本人』を文庫化したものである。基本的には、日本人が自分にこだわり、自分が頑張ってだめなら自分を責めるといううつ病型のパーソナリティー(メランコ人間)から、周囲を気にして、周囲に合わせて適当に動き、だめなら周囲のせいにしたり、運が悪かったせいにするという分裂病型のパーソナリティー(シゾフレ人間)に移ってきているということを論じた日本人論である。
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