法華堂ともいう祖師堂は、この形式のものでは関東最古のものといわれ、正面の柱の間が五つある建築様式をもっています。内部には、日蓮上人像(にちれんしょうにんぞう)のほかに、大壇(だいだん)や銅の鰐口(わにぐち)とか懸盤(かけばん)なども置かれています。大壇は、護摩(ごま)を焚(た)くので護摩壇(ごまだん)ともいう蓮弁(れんべん)のみごとな鎌倉末期のものです。鰐口は、仏堂前の軒下につるすもので、「永正十二年」(1515年)の作です。懸盤は、儀式のときに用いる食器をのせる台です。
帝釈堂には、立派な多宝塔の中に帝釈天がまつられています。
法華堂。室町時代末期の造営と推定。
日蓮が「松葉ヶ谷法難」のとき、帝釈天の使いである白猿に救われたということから、帝釈天の霊場として安置されることになったということです。です。鰐口は、仏堂前の軒下につるすもので、「永正十二年」(1515年)の作です。懸盤は、儀式のときに用いる食器をのせる台です。
帝釈堂には、立派な多宝塔の中に帝釈天がまつられています。日蓮が「松葉ヶ谷法難」のとき、帝釈天の使いである白猿に救われたということから、帝釈天の霊場として安置されることになったということです。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より