本堂北側の記主庭園、南側の三尊五祖の石庭という趣きの異なる庭園がああります。記主庭園は小堀遠州の流れをくむ庭園で、七月に開かれる観蓮会では、抹茶をいただきながら静かな山裾のけしきを楽しむことができます。
大殿の左手の天下第一の作庭家・小堀遠州のの流れをくむ記主庭園。
浄土式の庭園で極楽浄土の様子を庭と建物で表現したもの、また、極楽浄土への往生を祈るためにつくられた庭。
本堂に向かって左手にあるハス池の庭園は、開山ゆかりの記主庭園(きしゅていえん)で、江戸時代の茶人で将軍や大名などに茶の湯を教え、また江戸幕府の作事奉行(さくじぶぎょう)として、名古屋城天守閣や二条城二の丸などの大工事を担当した小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作った庭ともいわれていますが、
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大殿の右手には三尊五祖の石庭
庭園に配置されているそれぞれの石が三尊、すなわち、阿弥陀如来、観音、勢至両菩薩と、五祖、お釈迦様から光明寺開山良忠上人に至るまでの念仏を広めた5人の高僧を表現。
石と白砂で水の流れを表す枯山水の庭。
風は渡り、向こうの木々は四季に移ろう。静と動を凝縮した永遠の自然を示す庭。
確かなことはわかりません。この庭の池には、古代ハスが植えられているといわれています。
本堂に向かって右手には、「三尊五祖来迎(さんそんごそらいごう)の庭」があり、本堂に上がって見ることができます。
この庭は浄土宗の枯山水(かれさんすい)の庭園
(ていえん)で、庭に配置された秩父(ちちぶ)青石は三尊五祖の姿をあらわしています。三尊とは阿弥陀如来(あみだにょらい)と観音(かんのん)・勢至菩薩(せいしぼさつ)をいい、五祖は浄土の教えを広めた浄土宗の五大祖師(そし)のことで、釈迦(しゃか)・善導(ぜんどう)・法然(ほうねん)・鎮西(ちんぜい)(聖光)・
記主(きしゅ)(良忠)をいいます。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より