海徳寺(時宗)
尾道市東久保町  標高:48.9m
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げんこつ和尚の伝説

 海徳寺(海徳寺は火事の前までは海岸にあった)の境内で相撲(すもう)があった時のこと。
 横綱不知火(しらぬび)を倒して時の将軍から恩賞(おんしょう)を受けたこともある御用木(ごようもく)という力士と言い争いになってしもうた。
「くそ坊主のげんこつがなんだ、受けてやる」
 そう言われた和尚は腹がたってたまらん。
 げんこつをふりあげたが、なぐったらどんなことになるかも知れん。
 まわりの人に止められ、
やりばがなくなったげんこつを寺の柱にぶちつけた。
 げんこつの跡を見てその力士は震え上がったそうな。
 このげんこつの跡はガラスで覆われてあったが、火事で焼けてしもうて、今はもう残っとらん。

 本堂内部。
 文鎮代わりに本堂の登り口にありました。




 新しく「納骨堂」が建てられていました。

 住職のお話ですと、納骨堂の屋上からの景色は邪魔になるものがなく、すばらしいとのこと。
 鎌倉時代に時宗を開いた一遍は、諸国を遊行して、踊念仏(おどりねんぶつ)などで教えを広めた人です。 踊念仏は、念仏を唱えながら、鉦(かね)や太鼓を叩いて踊るというものです.
 一遍上人は「捨聖(すてひじり)」の別名で呼ばれることがあるほど、徹底して「捨」を説いたことで知られます。
 一遍上人は「ものを捨てよ」という次元を超えて、「知恵をも愚痴をも捨て、善悪の境界をも捨て、貴賎高下(きせんこうげ)の道理をも捨て、地獄をおそるる心をも捨て、極楽を願う心をも捨て、また、諸宗の悟りをも捨て、一切の事を捨てて……」ということを説かれました。
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