鐘楼
夕方6時に鳴る千光寺の梵鐘は、尾道の人たちが一番なじんでいる鐘の音です。「日本の音風景100選」に選ばれています。
この吊り鐘は、志賀直哉の「暗夜行路」に登場したり、「日本の音風景百選」にも選ばれた名鐘です。
いまでも午後六時になると、鐘の音が六回聞こえてきます。
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大師堂
【民話 千光寺の玉の岩】
ぬばたまの夜は明ぬらし
玉の浦にあさりする鶴鳴き渡るなり
と、古歌にもうたわれているように、尾道は
「玉の浦」とよばれていました。この名の由来に次のような伝説があります。
ずっと、ずっとむかしの話。
千光寺山は、むかしからぢ大きな岩がぎようちさんあるレころじや。今でもたたくとポンポン音がする「鼓岩」や、大きな亀が首をのばして下の道を見よう
る一亀の岩一など大きな岩があるんよ。
その中でも目立って大きな岩は、千光寺本堂のそばにあって、岩のてつぺんに電気がついとる「玉の岩」といわれる岩じや。この岩の上にはの、むかしはなんと光る玉があったんじやそうな。きれいな玉でのう、よう光りようたんよ。その光はその近くにある大岩
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