よくお寺の門前に六地蔵が祀られています。これは、仏の世界に行くには六つの苦の世界、つまり、罪が罪を生む苦の世界の地獄、飢え、欲ばりの世界の餓鬼、動物的無道徳の世界の畜生、争い続けて平和のない世界の修羅、生老病死、天災に苦しむ世界の人間、快楽に溺れ、死の苦しみのある世界の天界の六道の辻を通り抜けなければならないのですが、その六道それぞれでお地蔵さまが衆生を救ってくれるからです。
悟りを得られなかった人間が地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六道のなかを輪廻することから救うため、「六地蔵」が生まれた。