熊野神社
厚木市旭町三丁目  標高 17.9m
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【熊野神社のイチョウ】
 イチョウは、イチョウ科の落葉高木で中国原産、葉は扇形で、秋には黄色く色づき雌雄の株があります。種子はぎんなんと呼び、食用です。
 熊野神社のイチョウは幹の根元から1.2mの所で南北に分かれ、その幹周は北側が5.97m、南側が3.05mあります。主幹は落雷のため6.2mの位置より折れ、その周辺より4本に分かれています。現在は、そのあたりから勢いよく大きな枝を堂々と四方に広げ、たくさん葉が出ています。
「鴨脚(ヤァチャオ)」と呼ばれた。また、実の方は銀杏を宗音で「ギンアン」と発音します。
 これらの音が日本に伝わって訛り、「イチョウ」「ギンナン」と呼ばれるようになったといいいます。
 イチョウは、火に強い木として知られているため、火事が多かった江戸の町では、神社仏閣の門前を「火除地」として道幅を広くし、イチョウの木が植えられました。
樹齢450年ぐらいと思われます。幹には乳状下垂が見られ、古さを示しています。
 イチョウは1億5千万年以上も前から存在し、「生きた化石」と呼ばれています。氷河期のあいだ、比較的温暖だった中国大陸の中部地域で生き残った銀杏が、現在各地にある銀杏の祖先となったとされています。
 中国では、銀杏の葉は鴨の足に似ているとして、


   熊林暁鴉
           橿家甘人
    たまの逢瀬も
    夜か短くて
    にくい熊野の
    明け鴉
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