【クスノキ(県指定天然記念物)】
このクスノキは、樹齢約500年と推定され、目通り11m、樹高22mの、内陸部には珍しい大木です。枝張りは東西南北均等によく伸び、根張りも四方に発達しています。このように旺盛な樹勢は、生息地の地下ローム層に清水が、流れているためだ
といわれています。幹の西側に、2mの洞があります。伝説では、戦国時代の戦いで火をつけられたため、その焼け跡が洞になったと言い伝えられています。
「文化財散策ガイドあつぎ」(厚木市教育委員会発行)より
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【銅鐘(市指定有形文化財)】
この銅鐘は、寛永10年(1633)薬師信仰の人々によって造られました。このため、銘文に24名の奉信者の名が彫られています。作者は下荻野の鋳物氏木村河内守吉久で、吉久は多くの銅鐘を鋳造しましたが、現存しているものは少くなく貴重な作品といえます。
梵鐘には鋳物氏木村河内守吉久の銘
豊臣秀頼の発願による京都方広寺の大仏殿再建に際して巨大な梵鐘(徳川家康がクレームをつけた鐘)を鋳ることになり、諸国から17名の鋳物師が選ばれ、相模国からは木村五郎右衛門が加わった。その功により“河内守“の名前を名乗ることを許された。
総高138.7cm、口径66cm
「文化財散策ガイドあつぎ」(厚木市教育委員会発行)より