心字池を中央に配し、周囲は芝地に、低木や名石を配置している。
方丈に上がり、後ろにまわると、庭園(国名勝)があります。 「心」の字の形に掘った池なので「心字の池」といわれる「蘸碧池(さんぺきち)」を中心とした庭園で、開山の蘭渓道隆が造ったといわれ、わが国の禅寺の方丈庭園の始まりです。
後に何度か改修されたので、当時とはおもむきが違うようですが、きれいな水をたたえ、ツツジやスイレンなどが咲く美しい庭園です。
この池のそばに大きな松の木があって「霊松(れいしょう)」といって尊ばれていましたが、1946年(昭和21年)ころに枯れてしまいました。
この松には、次のような伝説がありました。
あるとき、大覚禅師が庭園に出てみると、松の木の上から話しかける者がいたので、
「あなたは、誰ですか。」
とたずねると、
「私は、鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐ