　この地震による死者は全体で１０万５千人余りであったがとくに東京や神奈川での人口密集地に集中して、東京での死者は７０,３８７人、神奈川は３２,８３７人となり、合わせて死者全体の９８％を占めたのであった。また倒壊と焼失した建物は全体で３７万戸を超えたが、これも東京と神奈川に集中していて、東京では２０５,５８０戸、神奈川は１２５,５７７戸にのぼり、合わせて全体の８９％を占めていた。

　１９２３年関東大震災で本堂が倒壊。１９３１年再建。

　大正１２年(１９２３)９月１日１１時５８分に起きた未曽有の大地震は、関東地方一円と東海地方の一部にも甚大な被害を及ぼした。圧死や焼死その他の人的被害が生じた地域は、東京と神奈川を中心に埼玉、千葉、山梨、静岡の広範囲に及び、この巨大地震は後に「関東大震災」と呼はれた。