帰命山 延命寺(浄土宗)
鎌倉市材木座1-1-3  標高 4.7m
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 古都鎌倉には、2000年頃でもかなりの数の狸が生息しているという。
 最近に入ってから近代化が進んだ古都鎌倉で、急激に増加したタイワンリスに比べたら、その姿を見る機会は非常に少なくなったが、林などの緑が多く残されている場所では、現在でも狸の親子などに出会うことは珍しくない。
 2000年頃の延命寺で狸の姿を見ることはないが、鎌倉時代にはこの場所にも多くの狸が生息し、人間と共存していたことを、古狸塚は物語っている。
 鎌倉二十四地蔵のひとつとして数えられる寺院としても知られており、この身代わり地蔵を目当てに、ここを訪れる参拝者も少なくない。
 この延命寺に、現在でも安置されている身代わり地蔵は、この寺院の寺宝とされています。
 平安時代の後期には、極楽往生への思いが高まり、阿弥陀如来の信仰が急速に広まりました。
 芝居などで武将が南無八幡大菩薩と武運を祈りますが、南無とは仏教用語で帰命とか崇拝を意味し、阿弥陀如来を本地として仏と習合して八幡大菩薩になったのです。
 阿弥陀如来は、「なむあみだぶつ」と唱えてさえいれば、死後、極楽に連れて行ってくれる如来で、それも、善人ばかりに限定せず、信心の深さもあまり問題にせず、寛容に受け入れてくれるという、心掛けのよくない衆生にとってはありがたい如来さまなのです。
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