古都鎌倉には、2000年頃でもかなりの数の狸が生息しているという。
最近に入ってから近代化が進んだ古都鎌倉で、急激に増加したタイワンリスに比べたら、その姿を見る機会は非常に少なくなったが、林などの緑が多く残されている場所では、現在でも狸の親子などに出会うことは珍しくない。
2000年頃の延命寺で狸の姿を見ることはないが、鎌倉時代にはこの場所にも多くの狸が生息し、人間と共存していたことを、古狸塚は物語っている。
鎌倉二十四地蔵のひとつとして数えられる寺院としても知られており、この身代わり地蔵を目当てに、ここを訪れる参拝者も少なくない。
この延命寺に、現在でも安置されている身代わり地蔵は、この寺院の寺宝とされています。