仏教が成立した初期は、釈迦を像にすることが禁止されていました。しかし釈迦の死後、シンボルとして蓮華や法輪、仏塔が作られ、礼拝対象となります。さらに時が経ち、初めてできた仏像が釈迦如来です。
釈迦如来の真言は「ナウマク サマンダボダナン バク」で、この真言を唱えれば、悟りが開け、自由自在、神通自在の境地に至れるといいいます。
釈迦は慈悲の心そのものであり、あらゆる人間の悩みに応えて救いの手を差し伸べてくれる、といいます。
宝冠の釈迦如来
如来はサンスクリット語でタターガタといいます。「如」には真実という意味があり、「如来」で真理の世界から来た者、すなわち悟りの境地に達した者となります。
仏像のはじまりは、仏教の開祖である釈迦を具現化した釈迦如来です。当初は釈迦のみでしたが、大乗仏教でさまざまな如来が考え出されました。