天寧寺(曹洞宗)
尾道市東土堂町  標高:16.2m
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 縁起かよい吉祥文様として、「牡丹にシシ」というものがあります。ここには牡丹と狛犬のシシがあり、縁起が良いのでしょう。

 「牡丹とシシ」が組み合わされたのは、シシの体毛に発生する害虫は、増殖すると獣の肉をも食い尽くすが、牡丹の花の夜露にあたると死ぬ。ここから、シシと牡丹とが結び付けられて考えられるようになったといいいます。また、シシは獣の王、牡丹は花の王であることから組み合わせられたとも言われています。
 仏教が成立した初期は、釈迦を像にすることが禁止されていました。しかし釈迦の死後、シンボルとして蓮華や法輪、仏塔が作られ、礼拝対象となります。さらに時が経ち、初めてできた仏像が釈迦如来です。
 釈迦如来の真言は「ナウマク サマンダボダナン バク」で、この真言を唱えれば、悟りが開け、自由自在、神通自在の境地に至れるといいいます。
 釈迦は慈悲の心そのものであり、あらゆる人間の悩みに応えて救いの手を差し伸べてくれる、といいます。
 宝冠の釈迦如来

 如来はサンスクリット語でタターガタといいます。「如」には真実という意味があり、「如来」で真理の世界から来た者、すなわち悟りの境地に達した者となります。
 仏像のはじまりは、仏教の開祖である釈迦を具現化した釈迦如来です。当初は釈迦のみでしたが、大乗仏教でさまざまな如来が考え出されました。




 墨で描かれた左右一対の唐獅子牡丹の襖絵
 天寧寺の塔は、立てられたときは五重塔だったといいます。この模型は、修理の際に三重塔にしたときのものでしょうか?
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