信行寺(浄土宗)
尾道市東土堂町  標高:25.0m
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 行欣は一人残り、慶長八年、信行庵を尾道の土堂町へ移しましした。
 山波の曲がり角は、あまりにも景色が美しく、魔の曲がり角といわれていました。そこには、尾道の町並みと、夕日に染まる尾道水道が一望に見渡せる岩がありました。
 この世をはかなみ、この岩に立つと、対岸からえも知れぬ美しい調べが聞こえて、海にさそい込まれていたそうです。
 美しい調べが、大むかしの別寺念ムの声であったかどうか、知るよしもありませんが、たくさんの人が、悲しみ苦しみながらも来世を信じてこの岩に立ち、身を投げこということです。
 いつのころからか、こ
 平安末期に念仏を唱える宗教が庶民にも広まり、庶民の間にも連帯感が生まれたためか、貴族達は年貢の取り立てに苦労するようになったようです。そこで登場するのが武士です。取り立てる手段は武士にまかせ、決められた年貢を武士が貴族に納めるようになったようです。
 このころから、庶民達はまとまれば自分達の要求が通ることもあると、気がついてきたのでしょうか。
の岩を「身投げ石」と呼ぶようになりました。
 今では尾道大橋ができ、道路も広くなって、石はわからなくなっています。

尾道民話伝説研究会 編「尾道の民話・伝説」 (2002年5月刊)より転載



 境内からの視界は開けています。
 六地蔵天…仏の世界に行くには六つの苦の世界があります。
・罪が罪を生む苦の世界の地獄、
・飢え、欲ばりの世界の餓鬼、
・動物的無道徳の世界の畜生、
・争い続けて平和のない世界の修羅、
・生老病死、天災に苦しむ世界の人間、
・快楽に溺れ、死の苦しみのある世界の天界
の六道の辻を通り抜けなければならないが、その六道それぞれでお地蔵さまが衆生を救ってくれます。
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