PHP文庫
2001/05/15
さ04-05
櫻木健古
「潔(いさぎよ)く」生きる
こだわっていても始まらない
「潔く失敗の責任をとる」「潔く退陣する」などという。だが、そもそも「潔さ」とはどんな態度をいうのか? それは自らの未練や執着を断ち切り、敗北や屈辱を認め、新たな飛躍を期して一時は「退く」こともいとわない、人生を積極的に生きる姿勢のことである。
本書は、実際に「潔く」生きた実業家たちの事例や歴史上の人物の考察をまじえ、現代人に正々堂々の生き方を間いただす一冊である。
人間には、「進む」たくましさと「退く」潔さの双方が必要である。進むべきときにたじろいでウジウジし、退くべきときにもまた未練を抱いてウジウジし……というふうでは、敗北の人生しかありえないであろう。(略)
未練や執着のために「退く」「屈する」……等を潔くなしえない人は、「進む」「伸びる」……等をもたくましくなしえない、ということである。そのような厳たる法則が、人の世にはあるようである。
本書「プロローグ」より
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