PHP文庫
ま14-02
町沢静夫
絶望がやがて癒(いや)されるまで
精神科医が語るこころの処方箋
吉本ばなな 「基本的には人生は否定的なものでも肯定的なものでもないっていうのが普通だと思うんです。どっちかに寄ろうとしたとき無理が生じる、そういう感じがしますね」
町沢静夫 「僕らが患者さんにいう言葉に似ていますよ。自分が不幸か幸福かと問われたときに、幸福であると想像する力をあなたは本来もっている。それを行使しないだけなんだ。逆に不幸になるように想像してしまう。だから当然不幸になる」
純粋ゆえに、真面目ゆえに、抱え込んでしまう哀しみ、不安、孤独……。めまぐるしい現代社会では、誰もが突然、絶望に陥る可能性を秘めている。絶望をくぐり抜けるのに必要なものは、柔らかな思考と感性、そして深い見通し。……精神科の臨床医が、フロイト・ユング心理学、そして自らの治療実践をもとに、心の病の癒し方を紹介。吉本ばなな氏との対談〔心が癒される瞬間〕を特別収録。
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