自然のなりゆきに従えば束縛から解放される!
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 “自由意志”について研究した人々の結論は、「人間には、状況に無関係な自由意志はない。」ということでした。

 “ある状況”とは、何らかの制限がある環境において、ということでしょう。

 ということは、「自分が置かれたいる状況(環境)を、いかに適切に、もれなく把握しているか(現状把握)」が、自分の自由な意志を貫けるための、前提条件になる、ということなのでしょう!
フ05-02
藤岡和賀夫
 本書は、まさに不透明とされる現代社会に対する、適確な診断書と処方箋であるといえる。著者こそが感性時代を代表する感性人間であり、だから読んでいて飽きず、また疲れることがない。本書全体が、斬新な発想とヒントで埋めつくされている。
モ01-04
守屋 洋
 中国古典の魅力は、なんといっても言葉にある。本書は、おもな古典のなかから365の言葉をえらび、1年365日を通して一日一言のかたちで構成したものである。
 思わず膝をたたきたくなるような表現にぶつかることもあろうし、あまりにも平凡な言葉に出くわすこともあるだろう。だが、平凡な言葉といえども、ゆっくりと噛みしめているうちに、なんともいえない味わいが出てくるかもしれない。中国古典の魅力は、そういうところにも潜んでいるのである。365の言葉は、なるべく毎日の生活に役立つようなものを中心に選んでみた。知らず知らず人生の視界が広がり、人間に対する理解を深めていただけるなら、本書をまとめた意図は半ば以上達せられたことになる。
タ11-11
竹井博友
 戦後の日本はいわば泰平の中、敗戦による混乱、旧支配者層の崩壊、技術革新等々によって各種の矛盾、対立を抱懐させつつ、社会が激変を重ねつつ、富み栄えて行くという、まことに不思議、かつ興味深い時代であった。竹井氏は、この戦後を見事に生き抜き、大成功をおさめた一代風雲児である。その生涯は波乱万丈、その事業も痛快無比だ。
 したがって、この著は(葉隠れの著者の)定朝と(竹井氏が)自由自在に語り合っているという趣がある。私はこの本を、二大怪人……怪人物のぶつかり合いとしてこの上なく面白く読んだ。