「江戸っ子」は、上方への対抗心がつくった言葉!
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 参勤交代の制度を提案した人の、本当の狙いは何だったのでしょうか?

 私見ですが、「日本を国家として、まとめる意図があったのではないか」、という印象を受けます。

 日本は縄文時代ですら、複数の民族の移民国家です。

 それに加え、弥生時代には、中国大陸、朝鮮半島北部および南部など、国家滅亡際の避難民がどっと渡来してきました。
 現在の日本人の半数くらいはこの時に避難してきた人たちなのでしょう。

 鎌倉時代でも、東国の武士文化圏と朝廷文化圏、蝦夷系や隼人・熊襲系の人たちの文化には、多くの違いがあったようです。

 それぞれ異なった文化を、国として統一するため、参勤交代の制度を提案したのではないかと感じています。

 その効果が、ペリーの来航から明治維新に至るまで、統一された国家としての日本が、維持されてきたのではないでしょうか!
ワ02-01
渡部昇一
 渡部昇一の述作は常に明快であり、誤解の余地なく率直に説き進められている。その文体は一貫して明朗闊達であり、直接の読者へ語りかける呼吸を失わない。なかでも本書は座談会的な発想が躍動し、読者を飽かせぬ話術が見事である。
い28-08
稲盛和夫/梅原猛
 未曾有の大震災、原発事故から、人類がつくりあげてきた近代文明の限界が見えてきた。いや、そのずっと前から、未来への危機感は叫ばれていたはずだ。民族紛争、資源枯渇、世界金融恐慌……。もはや経済成長だけをめざす時代は終わった。今こそ、「進歩」から「循環」へ憎しみ」から「慈悲」へ、人々の意識を転換するべきときではないか。「新しい文明の創造」を探求した警世の対論! 『人類を救う哲学』を改題。
ひ05-04
樋口清之
 『梅干と日本刀』の著者が語る、関東人と関西人との比較を通じた他に類をみない日本人論。歴史、ことば、食べもの、生活様式……江戸と上方、東西各県人の相違をつぶさに見ていくと、日本人の内なる特色が見えてくる。「明治百年が何どす、京都は千年の都どすえ」。関東人、関西人の生活の中には彼らの伝統が息づいているのだ。二つの世界が分裂離反してしまわないところに、日本的特質が見られるという。