権現社の祠。
権現とは、仏が衆生を救うために,神・人など仮の姿をもってこの世に現れること。
熊野権現社には、伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)、天宇受売命(アメノウズメノミコト)の熊野三柱神がまつられています。
伊邪那岐命と伊邪那美命のスリリングな神話。
二柱(神さまは柱と数えます)の神は力を合わせて国づくりを行ない、自然神など多くの神を生みました。最後に伊邪那美命が火の神を生んだとたん、伊邪那美命は炎に焼かれ、黄泉(よみ)の国へ行ってしまい
ます。
夫の伊耶那岐命は、妻を連れもどしに黄泉の国へ向かい再会します。帰るには相談が必要だからと別室へ消える妻。けっして姿を見てはいけないと言われたものの、なかなか出てこない妻にしびれを切らして部屋をのぞくと、そこには腐りかけた妻の姿が……。