建長寺 半僧坊大権現
鎌倉市山ノ内 標高 103.4m
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 大空を悠然と飛翔する姿から、平安時代、トビは天狗の化身とぎれるようにもなりました。
 鎌倉の海岸にはトビがいます。
 全体が黒褐色で、翼を広げると1m60cm以上にもなる大型のトビは、古くから日本人になじみ深い猛禽類で、すでに奈良時代にはトビと呼ばれていました。地方によってはトビと天気を結びつけ、「朝、トビが輪を描いて飛べば晴れ、夕方に飛べば雨になる」などと言い伝えられています。
 天狗と聞いて誰もがイメージするのが高い鼻・赤い顔・一本歯の高い下駄と羽団扇で、これらは大天狗というらしく、黒いくちばしのあるのが烏天狗である。そして、空を飛び、風をおこして神通力を持つ超人のイメージがある。思い上がっている状態を「天狗になる」というなど、天狗は身近な存在といえよう。
伝えられる話でも、天狗による神隠しの話や、悪いことをして天狗に懲らしめられたり善いことをして褒美をもらった話、または、仏教を護持する天狗の話や、逆に仏教の邪魔をする天狗が高僧に退散させられる話など、バリエーションに富んでいる。
 ところが、その性格となると善なのか悪なのか、
神なのか妖怪なのかについて共通のイメージはなく、唯一あるとすれば山に住むことぐらいだろう。水天狗の名はあるものの実体ははっきりせず、木の葉天狗が川面で魚を採った話はあるが、野原や海に住む天狗の話は聞いたことがない。




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