若狭の局が身を投げた井戸である「蛇形ノ井」は、松葉ヶ谷(まつばがやつ)にある「六方ノ井(ろっぽうのい)」と通じているといわれています。家宝を守っている主の蛇は、六方ノ井と蛇形ノ井を往復して、蛇形ノ井に主の蛇がいるときはその井戸の水面にさざ波が立ち、六方ノ井にいるときは絶対さざ波はたたない
比企能員は鎌倉幕府御家人、妻は源頼家の乳母、娘若狭局は頼家の妻となり、頼家の子一幡の生母となる。
若狭局が身を投げた井戸は、「蛇苦止(じゃくし)ノ井」あるいは「蛇形(じゃぎょう)井」と呼ばれている。
といわれていました。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より